天然皮革を使ったドイツ製スタンスミスの履きこみ観察日記その①
レポート開始理由
履きこみレポートを始める理由は1つ。
レザー製スタンスミスの履き込んでいった先がどうなるか観察してみたいと思ったからです。
僕は経年変化が大好きで、暇があれば自分の関心のある商品のエイジングを見るのが好きです。
デニムやブーツ、レザー製品を使用しているもの経年変化レポートをしている人は多いのですが、意外とスタンスミスやスーパースターといった定番アイテムを報告されているのが少ないのです。
それもそのはず、現代で生きている僕たちはスニーカーは履き潰すものという認識であり革靴のように育てるといった風潮はほとんどないのだ。
スニーカーでも天然皮革のものもあって同じ革製品なのになぜ育てるといった考えにならないのだろうか…それはスニーカーは履き潰すものという認識だからでしょう。
2020年の冬からレザー製スタンスミス(旧モデル)は製造終了してしまったことで在庫にあるもののみで販売終了となってしまいます。
つまり、これからのブログやYOUTUBEでレザー製スタンスミスに経年変化報告されることはほぼゼロになる可能性もある。
これはもったいない。
僕の手元には天然皮革の、ABC-MART40周年記念モデルのドイツ製スタンスミスがあります。
これを履き込んで観察することで天然皮革が使われているスニーカーも経年変化が楽しめるぞ!っていうことを証明できるかもしれないっと思ったことでスタンスミスの観察日記をつけてみようと考えた次第であります。
履きこみ観察日記
今回の記事が2021年5月ですので購入してから約1年7ヶ月経過しています。
新品時の比較画像を正面からの写真を1枚載せます。
購入した時の記事にいろんな角度の写真があるので興味があればリンクを貼りますのでのぞいてみてください↓
【限定モデル】フルグレインレザーを使用したドイツ製スタンスミスをゲット!!!
新品時↓
1年7ヶ月の履きこみ↓
履きシワが少し出ていて程度で汚れが少ないのはこの記事を書く少し前にお手入れをしたためです。
【SNEAKER LAB】ペーパークリーナーでドイツ製スタンスミスを簡単手入れ。
カカト↓
後ろについてはそこまで変化はありません。
脱ぐ時も紐をしっかりと緩めて脱ぐようにしているし、履く時もなるべく踏まないように気を遣っているためです。
新品時の写真では書きませんでしたが、緑のバックステーの下にある糸があるところ…注目すると左右の個体差があります。
真ん中の糸を数えると、左が11で右が10で少し短くなっています。
購入記事ではボリュームが多くなるので省いてしまいました。
右足↓
少し遠目からだったり光の当たり具合によっては気にならないシワですが近くによると入っていますね!
内側の方が力が入るためか若干ですがシワが深いような気がします。
左足の外側↑
右の外側よりもシワが入りが浅い気がします。
左右のシワの入り方が違うというのは面白いですね!
革の個体差、所有者の歩き方の癖…使い方など色々なことが理由としてあるのでしょう。
左足↓
シワの入り方が違うのですが、革の質も違います。
右の内側と違って左の内側はシボ感がある革質。
柔らかさ触り心地に違いはあまり感じませんでしたが見た目が若干違います。
ベロ・タン
タンは違いがわかりやすい。
光のあたりの関係性もありますが向かって左の方がボコボコとしたシワが刻まれています。
つま先・インソールなど↓
こうみると右の方が味がでていますね!
中のレザーインソールは取り外しできないのですが履き込んでいったら少しずつ浮いてきています。
特に履き心地に影響しているわけではありませんが、観察日記ゆえに気がついたため報告として書きました。
たぶんレザーインソールについては今回の記事以降は触れることはないと思います笑
汚いかもしれませんがインソール奥に注目すると足型に黒くなっています。
ほんの0.0何ミリくらいですが沈んでいるのかもしれません。
新品の時と比べると僕の足の形にシワが形成されたのかもしれないです。
まぁ…履き心地が変化したというわけではありませんが。
羽の形↓
最後…注目してほしい部分は羽の形。
こちらに関しては新品の時の記事のビフォー写真がないので比較はできないかもしれませんが、履いて紐を締めたことで少しイビツになっています。
シワが刻まれたところをほど変化していますが、レザーを使ったスニーカーはフィット感がよくなるというのは所有者の足に合わせてシワや革が伸びたことで履き心地が向上するのでしょう。
…しかしこれからのスタンスミスは合皮ゆえにフィット感が上がったりすることなく劣化するだけのものになってしまうのでしょう。
本当に残念だ。
経年変化、今後について
スタンスミスの経年変化について考える
スタンスミスが仮に経年変化するとなると考えられるものは
- 履き皺
- ソールの変色
ホワイトレザーゆえにアッパーの色味は変化はしないと今は考えています。
ソールは、2000年代頃のスタンスミス1LGでは日焼けや酸化で黄ばみが出ますしヴィンテージフランス製は飴色に変色した個体もあるため、もしスタンスミスというものが仮に”経年変化”するのであればソールに注目するものだと今の僕は考えています。
個人的にはヴィンテージのように飴色になってほしいのですが、ヴィンテージ加工が施されているのでどのように変化するのかがわからない。
1LGのように日焼けするだけなのか…変化が全くされないのか…がっつり黄ばんでいくのか。。。
ソールの黄ばんだエイジングが嫌いな人も多いですが僕は大好きなので、漂白などせず黄ばんだ先に何があるのかをみていきたいと思っています。
今後について
今後につきましては、”マイペース”に履いていって気が向いたら観察日記を書いていこうと思っています。
できるだけ長く愛用していくつもりですのでお手入れをして長く付き合っていくというのを目標にゆっくり履き込んでいきます。
経年変化というものは目的ではなく物を使っている時におこる過程であるものであって、経年変化を求めるものではないというのが僕の考えです。(もしかしたら過去記事で矛盾していることを言ってる可能性もありますが、今の僕の考えです)
そのため、履き潰すようにガシガシ履き込んでいくというわけではなくあくまで履きたい時に履く…マイペースにということを強調させていただきました。
更新頻度につきましても気が向いたらしていくつもりです。。。
では!