バブアーを育てる方法について考えてみた
雨の日に着たバブアーについて
バブアーはもともと、水夫や漁師が着ていたワークウェアであり、購入してから雨の日に着て撥水性がどれくらいあるのかを体験したいと思っていた。
そしてつい最近、やっと雨の日に休日が重なったことで実験することができました↓
楽しみだった雨の日のバブアーの撥水性実験 。フードのレビューも一緒に
やはり水と油という言葉があるように、新品でオイルががっつり入っているのでしっかりと弾いてくれました。
もちろん、染み込んだということも全くなく、機能性もよくバブアーを買って間もないですがちょっとだけ魅力がわかってきました。
フードについては、上の記事にもありますが、風向きによってはおでこまで濡れてしまうので、『ダイアナ妃 バブアー 』で出てくるようなツバがあるような構造にしてくれればもっと快適に雨の日も着れるのでぜひバブアー社には改善してほしいと僕はお伝えしたいです。
雨の日の着用後の経年変化
雨の日に着用してから全体がびしょ濡れになるほど着たため、倉庫に乾かすために干していました。
数時間ほど放置してて夜…半乾きのビデイルを持って部屋に持って行って、観察すると面白い変化があったのだ。
撮影が雑になっちゃいましたが、少しシワが出ているのがわかるでしょうか?
購入してからできる限り着るようにしていましたが、腕にほんの…ほんの少しだけシワができるくらいでしたが写真でとると見えないほど微々たるものでした。
それが雨の日にガッツリ濡れただけで肩周りに独特なアタリができました。
アタリができた原因は、雨で全体がジャケットが濡れたときに動いたことでオイルが浮き出して流れたことでこのようなアタリができたためだと考えています。
乾燥後に気づいた謎
雨の日から2週間後…アタリがあったところを確認したのですが、アタリが消えている。
1枚目の写真では干してはいたものの完全に乾いてはおらず、2枚目は完全に乾いていました。
完全に乾いたことでまた均等にオイルが伸びたのだろうか?
あまり理由はわかりませんが、肉眼で確認しても1枚目のようなバキバキのアタリは消えていました。
バブアーを育てるために
そもそもバブアーの経年変化とは?
まず、バブアーの経年変化について簡単に考えてみました。
バブアーの経年変化とは『オイルの抜けた部分と抜けていない部分のコントラストのこと』だと思っています。
レザーなどのように色が変化するわけでもなく、デニムのようにヒゲやハチノスができても、オイルを入れれば消えるのではないかと思っています(※まだリプルーフしたことないため確認できてはいませんが、抜けた部分にオイルを入れれば消えるはず)
しかし、バブアービデイルを購入して約3ヶ月であるためオイルドクロスがどのように変化するのかわからない。
もしかするとバブアーの経年変化は”オイル抜け”意外にもあるかもしれない。
考えられるのが、日焼けによる脱色など。
バブアーの経年変化は、ヴィンテージの画像を検索すればある程度は想定できるかもしれないが、現行とヴィンテージの生地の違い(生地が違うかは不明)やオイルの違いなどの関係でどのようにエイジングするかは未知数なのだ。
経年変化するには?
バブアーの経年変化というものいがオイルの抜けだとするのであれば、バキバキにしたいのならオイルを落としてしまえばいいわけです。
①雨の日に着る
僕的にはこれを1番オススメしたい。
フードを持っている人はガシガシ雨の日に着ることができるのですが、持っていない人もいるので経年変化を促進させたいと考える人には必須だと思うアイテムです。
バブアーは漁師や港湾労働者が着ていたワークウェアですから雨に着るからこそ機能性を発揮できるしエイジングが促進されるためできればフードも同時に購入してレインウェアとして着るのが機能的であり本来の使い方だと個人的には思っています。
②湯シャン
※注意:お湯シャワーではサイズ感が変わる&耐久性が落ちるので自己責任で。
手軽なやり方としてはバブアーを湯シャワーでオイルを流すというやり方がありますが、シャワーを使うと全体がのっぺりした印象になると思います。
できるならのっぺりよりワーク感…使用感を出した方が自然でかっこいい。
なら、やることは1つ、風呂場でバブアーを着てシャワーを浴びることだと思います。
その際、ジャケット全体がびしょ濡れるにしてからシャワーを止めて、いろんな動きを入れてみる。
僕のイメージでは、ビデイル だったら乗馬しているような姿勢をメインで少し前傾姿勢になり手綱を引くイメージに自分がジョッキーになった気持ちの動きをすれば、腕のハチノスや肩周りのアタリを出すことができそうだと思っている。
ここで思いついた注意点ですが、ジャケット全体を濡らして動くことでアタリはつきやすいのですが、人によってはオイルがある程度落ちている人が実践した場合はあまり変化がみられないかもしれない可能性もあるし、オイルを落としすぎて自分好みじゃなくなる可能性もあるので注意!!!
③鬼みたいなハチノスをつくるエイジング加工について
鬼みたいなハチノスをつける方法は『濡れながら腕を曲げる』です。
そこで思いついたのが、雨orシャワーor霧吹きで1度腕周りをビショビショに濡らして乾燥させます。
そして半乾きになった時に濡らした部分が少し硬くなっていると思うのでその時に腕を曲げる動作を繰り返します。
そしてまた濡らして少し乾燥させて曲げる。。。
これを継続していくとバキバキになると予想されます。
しかし、オイルがたくさんある場合は時間が経てばまたオイルが戻るかもしれないので定着するまではなんども繰り返す必要がありそうです。(これについては正直、やったことがないのでわからない)
しかし、結局のところ
経年変化は好きだけど、やっぱ長く大切に愛用していったその先にブランドや同じ品番だけど自分にしか出せない世界で1つしかない経年変化という芸術があると思っています。
愛用していって自然にできたのが経年変化の楽しみであり、結果ではなくて過程でおこる副産物みたいなものなのでわざわざエイジング加工をするのは商品の寿命を縮めているような気がして僕はあまり好きではないのです。
やっぱ自然に着込んでいった方が愛着もわきますし自分の作品ができる楽しみもありますからね。